AS-289R2プリンタシールド

ファームウェアのアップデートについて

【ご注意】
ファームウェアの更新に失敗すると製品が動作しなくなります。必要の無い方はアップデートをお勧めしません。
ファームウェアのアップデートは、お客様ご自身の責任で行ってください。
ファームウェアのアップデートの失敗が原因による修理依頼については有償対応となります。

ファームウェアの詳細

ファームウェアVer3.0_57600について
ご要望が多かったイメージ印字のデータ転送時間を短縮させる為に、ボーレートが57600bpsになります。
従来、JP6により9600bps / 38400bpsの切替でしたが、9600bps / 57600bpsの切替となります。

ファームウェアVer3.0について
ご要望が多かった消費電力を改善し最大消費電力が2.8Aとなりました。但し印字スピードが一定になりません。
それに伴い、制御コマンド表 11ページ目の印字分割指定値に「0」が追加されました。この値を「2」にすることで、今までのファームウェアVer2.0と同じ印字スピードと消費電力になります。
Ver3.0にはVer2.0も含まれております。

DC2 F <n>
[名 称]印字分割指定
[コード]12H 46H <n>
[機能]印字ヘッドを分割制御します。
<n>=30H又は00H を指定することで、印字量により印字ヘッドへの通電を自動で分割制御します。
※電源投入時の初期値は<n>=30Hです。

ファームウェアVer2.0について
制御コマンドを2つ追加、制御コマンド表 15ページ目に追記しました。
・文字コードをUTF8とShiftJISを切り替える制御コマンドの追加
・二次元バーコード(QRコード)を150%拡大指定する制御コマンドの追加

ESC $ <n>
[名 称]文字コード指定
[コード]1BH 24H <n>
[機能]文字コードを指定します。
<n>=30H又は00H UTF8
<n>=31H又は01H ShiftJIS
※電源投入時はUTF8となります。
GS y <n>
[名 称]二次元バーコード(QRコード)の拡大指定/解除
[コード]1DH 79H <n>
[機能]二次元バーコード(QRコード)の150%拡大指定、解除を行います。
<n>=30H又は00H 100%
<n>=31H又は01H 150%
※電源投入時は解除となります。

ファームウェアバージョンの確認方法

フィードスイッチ(SW1)を押したまま電源を投入するとテスト印字となります。
テスト印字を行うことで、お使いのファームウェアのバージョンの確認ができます。




ファームウェアのアップデート方法 Mbed NXP LPC1768編

LPC1768を使ったファームウェアのアップデート方法です。
Mbedの知識が必要になります。

Step1 : AS-289R2のJP設定を行います
JP2JP出荷時の状態
JP3ブリッジJP3をブリッジすることでファームウェア更新モードになります。
推奨:サンハヤト製 スルーホール用テストワイヤ TTW-200
※基板の穴系がジャン太の推奨穴径になっていない為、ジャン太は使用しないでください。
JP41-2出荷時の状態
JP52-33.3V設定にします
JP6OPEN出荷時の状態
Step2 : NXP LPC1768にファームウェア書込みプログラムを書き込みます
コンパイル済みbinファイルをダウンロードし、ファームウェア書込みプログラムをLPC1768に書き込みます。
ダウンロード Firmware V3.0_57600 - LPC1768
ダウンロード Firmware V3.0 - LPC1768
ダウンロード Firmware V2.0 - LPC1768


LPC1768への書き込みが完了したら、TeraTerm等のターミナルアプリケーションで起動を確認してください。
起動が確認できましたら、LPC1768とPCの接続を切り離します。
Step3 : NXP LPC1768とAS-289R2を接続します。
下記のように接続します

Step4 : ファームウェアをアップデートします
①LPC1768の電源を投入し、TeraTerm等のターミナルアプリケーションで起動を確認してください。
【重要】この時、AS-289R2の電源はOFFにしてください



②ここで、AS-289R2に電源を投入します。電源を投入するとフィードスイッチの隣にあるLED2(アンバー色)が点灯しファームウェア更新モードとなります。


③PCのEnterキーでファームウェアの更新が始まります。約3分程度かかります。
ファームウェア更新中は、絶対に電源を切らないでください。


*もし、STEP1/4、STEP2/4で下記エラーが発生した場合、AS-289R2の電源をOFFにし最初から作業を見直してください。


Step5 : ファームウェア更新モードを解除します
「Success」とターミナルアプリケーションに表示されましたら、AS-289R2の電源をOFFにしLPC1768との接続を外します。
JP3をオープンに戻しファームウェア更新モードを解除します。
他のJP設定をご自身の設定に戻します。

以上で完了となります。


ファームウェアのアップデート方法 Mbed NUCLEO-F401RE編

Nucleo STM32F401REを使ったファームウェアのアップデート方法です。
Mbedの知識が必要になります。

Step1 : AS-289R2のJP設定を行います
JP2JP出荷時の状態
JP3ブリッジJP3をブリッジすることでファームウェア更新モードになります。
推奨:サンハヤト製 スルーホール用テストワイヤ TTW-200
※基板の穴系がジャン太の推奨穴径になっていない為、ジャン太は使用しないでください。
JP41-2出荷時の状態
JP51-2 or 2-3どちらでも構いません。STM32F401REは5Vトレラントです。
JP6OPEN出荷時の状態
Step2 : NUCLEO-F401REにファームウェア書込みプログラムを書き込みます
コンパイル済みbinファイルをダウンロードし、ファームウェア書込みプログラムをNUCLEO-F401REに書き込みます。
ダウンロード Firmware V3.0_57600 - NUCLEO-F401RE
ダウンロード Firmware V3.0 - NUCLEO-F401RE


NUCLEO-F401REへの書き込みが完了したら、TeraTerm等のターミナルアプリケーションで起動を確認してください。
起動が確認できましたら、NUCLEO-F401REとPCの接続を切り離します。
Step3 : NUCLEO-F401REとAS-289R2を接続します。
下記のように接続します

Step4 : ファームウェアをアップデートします
①NUCLEO-F401REの電源を投入し、TeraTerm等のターミナルアプリケーションで起動を確認してください。
【重要】この時、AS-289R2の電源はOFFにしてください



②ここで、AS-289R2に電源を投入します。電源を投入するとフィードスイッチの隣にあるLED2(アンバー色)が点灯しファームウェア更新モードとなります。


③PCのEnterキーでファームウェアの更新が始まります。約3分程度かかります。
ファームウェア更新中は、絶対に電源を切らないでください。


*もし、STEP1/4、STEP2/4で下記エラーが発生した場合、AS-289R2の電源をOFFにし最初から作業を見直してください。


Step5 : ファームウェア更新モードを解除します
「Success」とターミナルアプリケーションに表示されましたら、AS-289R2の電源をOFFにしNUCLEO-F401REとの接続を外します。
JP3をオープンに戻しファームウェア更新モードを解除します。
他のJP設定をご自身の設定に戻します。

以上で完了となります。